石見銀山に関連する港湾 古龍遺跡の発掘調査

 

世界遺産・石見銀山遺跡の関連港湾で、

銀山最盛期の遺構・遺物が発見されました

石見銀山に関連する港湾 古龍遺跡の発掘調査

■調査の経緯
 平成25年2月25日から3月22日まで、島根県教育委員会(文化財課世界遺産室)は、石見銀山遺跡に関連する古龍遺跡(大田市温泉津町湯里地内)の発掘調査を実施しました。
 「古龍(古柳)」は文献史料にその名が現れ、16世紀には活況を呈した港町であったと推定されています。この「古龍」については、詳しい現地調査が行われていなかったため、基礎的データを得ることを目的に発掘調査を行いました。

石見銀山に関連する港湾 古龍遺跡の発掘調査

■調査の結果
*安土桃山時代(16世紀第4四半期)の遺構と遺物包含層、古墳時代の遺物包含層が確認されました。前者は毛利氏が石見銀山を支配した時期にあたり、それらの遺物は石見銀山遺跡の鉱山周辺で出土するものとよく似た種類の陶磁器や土器等でした。
 遺構の性格は現在検討中ですが、建物基礎構造の可能性も考えられます。

*古龍遺跡一帯(古龍地域)には、16世紀前半、石見銀山開発当初に銀を求めて多くの船が集まったとされます。1600年前後には、漁業を主とする集落があったと推定されています。
 毛利氏が石見銀山を支配した時期の遺構・遺物が古龍地域でまとまって確認されたのは、今回が初めてです。古龍地域の変遷や、石見銀山遺跡の鉱山周辺と古龍地域との関係を検討するうえで、重要な資料を得ることができました。

◇◆発掘調査の出土品は、世界遺産センター情報コーナーの平成24年度発掘調査速報展で展示しています。

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