昆布山谷地区発掘調査 2013

昆布山谷地区発掘調査の様子

石見銀山遺跡では、鉱山作業や過去の人々の暮らし様子を明らかにするために、
発掘調査を続けています。

昆布山谷地区は、鉱山の神様を祀った佐毘売山神社の西側に伸びる谷です。
龍源寺間歩出口から歩いて、5分ほどのところに登り口があります。
ここでは、谷の風景がどのように変化してきてかを探るため、五年の計画で調査を進めています。

昆布山谷地区発掘調査 2013

4年目となる今年度は、発掘調査によって、江戸時代後半の建物跡が一棟、ほぼ全体がわかる形で見つかりました。

地面に残っているのは、柱を置くための台とした石です。
「礎石」といいます。
写真の中に見える、少し大きめな石が礎石です。
ほぼ等間隔で並んでいます。
このような石の配置から、建物の大きさや間取りを考えていきます。

昆布山谷地区発掘調査 2013

今回の調査では、カマドと考えられる火を使った場所も見つかり、南側に通り土間(炊事場)、北側に部屋にあった建物であることがわかってきました。

建物の裏側や、谷の上流側には溝を作り、雨水が建物の中に入らないような工夫もしています。

この谷の地形や環境にあわせて、日常の暮らしを営んできた人々の姿が想像されます。

昆布山谷地区発掘調査 2013

建物の一部にはまだ見つかっていない礎石があったり、鉱山仕事に使った部屋があるかないかなど、発掘現場には、まだまだ謎の部分も残されています。
あと数週間、これらの謎に迫るために、発掘調査を進めていきます。

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