展示の概要

展示のコンセプト

 石見銀山世界遺産センターは、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」(以下、「石見銀山」)のエントランス(入口)として、遺産のガイダンス(概要説明)機能を担っています。したがって、実物の歴史資料で構成される博物館や資料館とは性格が異なり、模型、映像、レプリカ、再現品を中心に構成しました。また、埋蔵文化財センターとしての機能を有しており、発掘調査により出土した遺物の展示も行っています。

展示のテーマ

 展示テーマは石見銀山が世界遺産に登録された「3つの価値」と、1996(平成8)年から進めてきた「石見銀山遺跡総合調査の成果」という、計4つのテーマから構成されています。

第1展示室 世界史に刻まれた石見銀山

16世紀の東西交易によって、石見銀山が海外にまで知られていた記録や、「人類の価値の重要な交流」に大きな役割を果たしたことを紹介しています。

第2展示室 石見銀山の歴史と鉱山技術

 石見銀山は、採掘から製錬の技術、支配、信仰、生活、銀の流通に至るまでの銀生産の総体を遺構として残すという、世界遺産としての「独特かつ稀な証拠」を示しています。
 これを 1.歴史 2.くらしと技術 という2つのサブテーマで解説しています。 

1.石見銀山の歴史
16世紀の神屋寿禎による「銀山発見」から、大森の町の形成まで、映像や資料写真、復元品等で解説しています。

2.石見銀山のくらしと技術
発掘調査の成果を中心に鉱山のくらしと技術を解説しています。 また、期間限定で「国重要文化財・辻が花染丁子文道服の再現品」の公開を実施しています。

第3展示室 石見銀山の調査・研究

 自然科学、文献、石造物、間歩、発掘調査という学際的な調査研究成果の一端を紹介しています。併せて石見銀山の地質学的な背景から鉱脈や坑道の分布などを映像、模型等で解説しています。平成21年度からは、都市鉱山について解説するコーナーを設け、廃棄される電化製品などから希少な金属を回収・再利用している状況の展示解説を開始しています。また、今年度寄贈を受けた30㎏の純銀インゴットを活用し、実際にこの銀の手触りや重さを感じられる形での常設展示を行っています。

第4展示室 石見銀山遺跡とその文化的景観

「鉱山跡と鉱山町、街道、港と港町の総体」という石見銀山の土地利用=文化的景観を模型、映像、パネルや歴史年表で紹介しています。

ガイダンス棟

 石見銀山の全体像をわかりやすく理解できることを展示テーマとしています。 遺跡の広がりや構成要素の多様性を、ガイダンス職員による案内のほか、遺跡立体模型やグラフィックパネル、遺跡情報を参照できる情報パソコン、一般/児童向けのガイダンス映像などにより紹介しています。 棟内の情報コーナーでは、調査研究の最新成果の速報展示などの企画展示を実施しています。

ガイダンス棟 情報コーナー

収蔵体験棟

収蔵庫の他に遺物整理室や体験学習室があります。

施設案内図